結婚のすすめ

　結婚式の招待状の返事をもとに出席者の人数が決まります。そこから今度は会場の席次を決めなくてはいけません。仲の良い友人に近くに座ってほしいけど、席次にはルールがあるのでそういうわけにはいきません。誰にどこに座ってもらうか、安易に決めるとトラブルの基になるかもしれません。そんな席次についてウェルカムドールたちは話します。
　

結婚式の準備　～席次決め～

　「新郎新婦が座る席がメインテーブルでそれに向かって左側が新郎側のゲスト、右側が新婦側のゲストの席だよね。」
　「それでメインテーブルに近い席が上座で一番遠い席が下座でしょ。それくらい知っているよ。」
　「上座に主賓が座るんだよね。」
　「主賓ってどんな人のこと？。」
　「一番偉い人だというのは分かるけど、ゲストの中で一番ってどうやって決めるんだろう。」
　「偉いというか、社会的地位の高い人ってことだね。一般的には会社の上司や学生時代の恩師が多いみたいだよ。」
　「主賓は新郎側と新婦側でそれぞれ一人ずつお願いしてゲストを代表してお祝いのスピーチをしてもらう役割を担うんだ。」
　「大事な役割だね。緊張しそうだな。」
　「主賓が一番上座でそこから順に仕事関係者、友人、親族、家族の順で座り、一番下座に両親が座るのがルール。」
　「会社関係の席次は役職の順で決めれば良いんだ。」
　「簡単そうだけど意外と役職の重要度を勘違いしていたりして間違う場合もあるみたいだよ。」
　「役職が同じ場合は年齢順だけど実年齢を知らないとミスするかも。実年齢より老けて見える人もいるからね。」
　「上司の席次は気を付けないといけないな。」
　「会社や学生時代の先輩や友人達はある程度顔ぶれを考えて配置しても良いと思うよ。」
　「話の合いそうな人たちを一緒のテーブルにした方が楽しいだろうからね。」
　「親戚だって皆が仲が良いとは限らない。むしろ親戚だからこそ仲が悪かったりするもの。そういう場合は敢えて席を別にすることも必要だね。」
　「人間関係って難しいね。」
　「ルールに縛られ過ぎてゲストが嫌な思いをするんじゃ申し訳ないからね。」
　「せっかくの結婚式なんだからゲスト全員に良い思いをしてほしいもんね。」
　「そのためには席次表の誤字脱字も無いようにしないと。」
　「自分の名前が間違っていたらちょっと悲しいな。」
　「招待されていたのに来てみたら自分の名前自体が無かったってこともあるらしいよ。」
　「笑い話で済めば良いけど、そういうことがあるとゲストも新郎新婦も残念だね。」
　「とにかくゲストが楽しく過ごせるように配慮することが大事なんだね。」