さくらの日

　今日3月27日はさくらの日です。日本人は桜好きですがご存知の方は意外に少ないのではないでしょうか。1992（平成4）年に日本さくらの会が制定したそうです。〝3（さ）×9（く）＝27〟の語呂合わせと桜開花時期に合わせて3月27日になりました。
　

桜に想うこと

　我が家の前にも桜の木があります。ここの住宅団地を整備した時に街路樹として植えられたもので金沢市が管理しています。並木道なので10ｍ程の間隔で植えられていますが、場所によって育ち方に違いがあります。団地入口辺りの桜は結構華やかに咲くのですが、我が家の前辺りになるとかなり寂しい感じです。咲く花の数は年々少なくなっている気がします。
　

　桜の開花時期は3月末から4月始めの所が多いので、ちょうど別れと出会いの時期に重なります。涙も似合うし笑顔も似合います。それぞれの記念の品に桜の花びらを添えるのも良いかもしれません。
　

　桜の開花期間は短いです。開花を心待ちにして3分咲きのニュースを耳にしたと思っていたらすぐに満開、そしてあっという間に散ってしまいます。花見を予定していてもスケジュールが合わなくて、葉桜の下で宴会をする場合も多いのではないでしょうか。満開の時の華やかさが見事なだけにその散り際の潔さが目立ちます。人生の儚さを象徴しているようでもあります。古来より日本人に愛されているのはその華やかさはもとより散り際の潔さが武士道精神に通じるものがあるからなのかもしれません。
　

　栄枯盛衰、盛者必衰などの言葉で昔から人生には浮沈があることが語られています。毎年桜の時期になると必ずそのことを思い出します。自分の力を自覚してそれにふさわしい速さで歩いていないと転んで大怪我をしてしまうでしょう。〝驕れる者は久しからず〟です。