幸せへの道標

　相手の幸せを考えて自分も幸せになること。それは結婚したカップルには必要なことです。お互いにそう思い行動することで一人の時とは違う幸せを手にすることが出来ます。ともに自分のことばかりを優先するカップルは夫婦としての幸せを見失っているのではないか、とウェルカムドールたちは話します。
　

幸せな関係

　「家事に慣れていない夫が下手に手伝おうとすると、かえって妻に余計な手間を取らせて怒らせてしまうって話は時々聞くけど。」
　「確かにそういうことはありがちだろうね。妻にしてみれば自分がやった方が要領が良くて速く終わるだろうから。」
　「だからといってそこで相手を責めてしまうのは良くないな。夫にしてみたら妻のためにやっていることなんだから。」
　「最初にそういうことがあるともう家事を手伝おうという気持ちは無くなっちゃうだろうな。」
　「失敗したら取り返しがつかないというようなことでなければ多めに見てほしいな。」
　「誰だって何をやるにしても最初は上手くいかないものだよ。慣れている人にとっては簡単なことでも、その人だって最初にやった時は今ほど上手く出来なかったはず。その時のことを忘れてしまっているんだろうね。」
　「大事なのは相手の気持ちを考えること。自分のためにやってくれていることを思えば怒るようなことではないはず。」
　「夫が家事を手伝ってくれないって不満を言うくせに、実際に手伝ったら怒るっていうのは矛盾しているよ。」
　「そうだね。怒るということは考え方が自分本位になっている場合が多いと思う。自分が迷惑を被ったと感じるから腹が立つんだろうね。でもその場面を第三者として見ていたとしたら笑ってしまうようなことだったりするんじゃないかな。」
　「そうそう。自分の子供が駄々をこねているとイライラするけど、同じことを他人の子供がしているのを見てもイライラしないね。その子の親が怒っている姿を見ると〝そのくらいで怒ることないのに〟って思ったりして。」
　「結局自分が怒ることなんて冷静に見れば大したことではないことが殆どなんだろうな。でもその渦中にいるとそうは思えなくなっちゃう。不思議だね。」
　「自分が相手から迷惑を掛けられた、自分が相手から馬鹿にされた、相手が自分の言うことを聞かない、というような時に腹が立つよね。それは自分と相手という二者の関係の中で自分という存在を軽く扱われていると思うから腹が立つんじゃないかな。」
　「そうかもしれないね。特に結婚相手には誰よりも自分を尊重してほしいという思いがあるだろうからね。」