恋愛と幸せ

　恋人選びの条件に拘っていると幸福を逃してしまうかもしれない。条件から大きく外れていないのなら自分を好意的に思ってくれている人と付き合ってみたら良いのではないか。人間の良さは付き合ってみないと分からないものだとウェルカムドールたちは思います。
　

恋人の条件

　「条件として良く挙げられるのは外見や年収それと性格だよね。一目惚れの要因は主に外見でしょ。その時点では相手の年収や性格などの条件は全く無視しているよね。それでもその人と付き合いたいって強く思うってことは結局好きになってしまえば条件なんて重要ではないんじゃないのかな。」
　「外見に惚れるというのはとても分かりやすいね。でもなぜその人の外見が好みなのかは分からない。外見以外の要因で好きになる場合もなぜ多くの異性の中でその人だけを好きになるのかは本人にも良く分からないんじゃないかな。その人が近くに来ると胸がドキドキしちゃう。その人と話すときには緊張して上手く喋れない。でもその人が条件全てを満たす人なのかというとそうではないことの方が多いんだと思うよ。」
　「それで条件に合わないから他の人にしますっていう人は少ない気がする。」
　「とても好きだけど条件に合わないからって止める人はそれはそれで立派だと思う。」
　「感情に流されないタイプだね。そういう人は条件通りの人を見つけて結婚する方が幸せになれると思うんだろうね。」
　「何か打算的。どうせなら本当に好きになった人と結婚したいな。」
　「どっちが良いということではなくてそれぞれの考え方の違いだね。どういう選び方をしても幸せが保証されることはないよ。」
　「で、自分が好きになった人と付き合うタイプの場合、条件を挙げていると好きな人が出来たときに悩むことになりかねないね。〝外見は好みだけど年収が…〟なんて。」
　「それなら始めから条件なんて気にしない方が良いよね。どんな人を好きになるか分からないんだから。」
　「年収が少ない場合は確かに気になるだろうけど、少ない分は自分が頑張ろうという気持ちを持てれば何とかなるもの。結婚して楽をしたいと思うのは間違い。条件通りの人かどうかに関わらず、2人で一緒に頑張るという思いが両者に無いと上手くいかないものだよ。」
　「結婚は共同生活だから相手がどんな人であろうと相手に足りないところは自分が補うという思いが必要なんだね。」
　「条件通りの人と結婚したのに全然協力的じゃなかった場合は苦労するだろうな。」
　「人前ではとても優しく見える人でも家庭では全然違うって話も時々聞くから、本当の性格は付き合ってみないと分からないんだろうね。」