恋愛と幸せ

　条件に合わない人を安易に恋人候補から外しても良いのでしょうか。相手の良さは付き合ってみて初めて分かるもの。好みではないと思っていた人が意外にも自分と相性が良いということもありそうです。ウェルカムドールたちは最適な人について話を続けます。
　

恋人の条件

　「条件を設けてはいけないということではなくて条件に縛られるのは良くないってことだね。」
　「外見や年収が気になるのは当然。将来一緒に暮らすことになるかもしれないんだから、そこでストレスが溜まるような相手では幸福感は低いだろうね。でも理想通りの美形や高収入でなくても大きな問題はないと思う。それよりも自分のことを本当に愛してくれるのかという方が大事なんじゃないかな。」
　「逆に自分が美形で高収入だったら近寄ってくる人のことは警戒するかもね。」
　「金目当ての人はいそうだね。」
　「特に美形でも高収入でもない人に好意を寄せてくれる人は貴重だね。」
　「世界には多くの人がいるから自分の理想通りの人がどこかにはいるだろうね。でもその人と巡り合う確率はかなり低いだろうし、出会えたとしても付き合える確率は更に低くなるね。ほとんど０に近いんじゃないかな。人生で出会える僅かな人の中で特別に親しくなれる異性なんて数えるほど。殆どの人が同じような状況にある中で自分を選んでくれる人がいるだけでも幸運なんだよ。」
　「人気は特定の人に集中しちゃうしね。」
　「条件から大きく外れていなければ付き合ってみて判断した方が良いんだろうな。」
　「外見が理想と違っても一緒に暮らしていくことに大きな不都合はないよ。親兄弟が美形じゃないからって一緒にいることでストレスが溜まることはないよね。」
　「でも配偶者の場合は感覚がちょっと違うんじゃないの？。」
　「親兄弟の場合は自分の選択の結果ではないからね。配偶者の場合は自分で選んでいるから自分のセンスを問われているような面があるように感じる。」
　「自分の親でも剥げてたり太ってたりしたら友達に見られるのは恥ずかしいかも…。」
　「その発言は世の中の父親を敵に回すよ。」
　「確かに自分の家族の容姿や能力は少なからず自分の一部を表しているような面はあるね。美形だったり成績優秀だったりしたら自慢になるしその逆の場合もあるね。人間には見栄があるからそれは否定しない。相手の容姿がどうしても気になるのならそれを我慢してまで付き合う必要は無いよ。でもその容姿をカバーできるほど他の人にはない良さを持っているかもしれない。誰よりも愛してくれる愛情の深さとか。だからまずは付き合ってみて判断するのが良いんだと思うんだ。」