結婚したい男たち

　結婚したくてもできない男性たちを何とかしたいということでウェルカムドールたちは話をしています。
　

どうしたら選ばれるの？

　「女性と出会えたとしてもそこから特別な人になれるかは分からない。」
　「余程イケメンとかじゃないと一目惚れなんてことはないからね。それは誰でも同じ。とりあえずは好印象をもってもらえるようにしないと。」
　「でも〝最初は印象が悪かった〟って人と結婚したって話も時々聞くけど。」
　「そうそう、第一印象が良くてもそのあとの行動で〝あれ？思っていた人と違うみたい、何かがっかり〟ってなると怖い。減点ばかりになってしまうから。」
　「その点最初が悪くてもあとでちょっと良いことをすると〝思っていたよりも良い人なのかも〟って思ってもらえる。こちらはプラスイメージ。」
　「どっちが良いかは何とも言えないね。どちらにしても何らかの印象を与えることが大事なんじゃないかな。影が薄くて印象に残らないのはまずい。」
　「まあ、あえて悪い印象を与える必要はないんじゃないかな。大体そんな芝居ができるくらいなら心配しないし。」
　「まず第一は清潔感。服装には気を付けよう。高級なものでなくて良いから汚れていないもの、ヨレヨレしていないもの、臭いのないものとか。いくらブランド物でも襟に汗染みがあったり、首周りの伸びていたりするものはＮＧ。」
　「最近は女性でも服にお金をかけない人が多いようだからユニクロとかで十分なんじゃないかな。下手にブランドものを身に付けているよりも印象は良いと思う。」
　「そうだね、それと毎日の入浴と歯磨きは大事。フケや体臭、口臭には気を付けよう。鼻毛は論外。無精ひげは男から見たらカッコいいかもしれないけど、女性からはだらしなく見られるかも。それに長髪も意外と人気はないみたい。短髪でさっぱりしている方が女性の評価は断然高いね。人気がある俳優の真似をしても似合っていなければ馬鹿にされるだけ。」
　「そう、ファッション誌とか見て真似しても無理しているのは分かっちゃう。それよりも自分らしさをしっかり出した清潔な格好をしてほしい。」
　「セールスポイントは真面目さだからね。」
　「意外と忘れがちなのが爪。女性は細かいところまで見ているからこまめに切ろう。小指の爪だけ伸ばしている年配の男性が時々いるけど、あれは絶対ダメ。女性は引いてしまう。指先は結構見られているよ。」
　「それに耳垢。隣に座った時に耳垢がたまっているのが見えると興覚めしてしまうって話は聞くね。」
　「自分では見ることが出来ないところだから気を付けないと。」