ドライバーの日

　今日10月18日はドライバーの日です。「ド(10)ライ(1)バー(8)」の語呂合わせからです。ドライバーと言ってもネジを回すプラスやマイナスの工具のことではありません。車の運転手のことです。今日はトラックやバス、タクシーなどのプロドライバーに感謝する日なのです。東京都新宿区に本社を置く株式会社物流産業新聞社が制定しました。物流業界の総合専門紙「物流ウィークリー」を発行している会社です。
　

トラックの運転という仕事

　トラックの運転手は気楽そうでいいなぁと思う人は多いのではないでしょうか。特に事務所などで常に上司に監視されているような環境で働く人達には多そうです。実際に運転中は一人なので気楽らしいです。
　

　私の以前の仕事では一人で車で移動する時間がありました。確かにその時間は一人でいられるのでとても気楽でした。誰かと同じ空間で仕事をしていると、常に自分の能力を評価されているように感じて緊張感や閉塞感を抱いてしまいます。その点でドライバーの仕事には魅力を感じます。
　

　ただ、私は運転中にしょっちゅう睡魔に襲われます。仕事で移動中に意識が遠のいてボーっとした状態で運転することがよくありました。信号待ちの時にうっかり寝そうになることも多かったです。事故を起こさなかったのが不思議なくらいです。そのようなことがあったので、自分にはドライバーという仕事は無理だと自覚しています。
　

　トラックの運転手は気楽な反面、事故というリスクと常に隣り合わせです。トラックが大きくなればなるほど重大事故になる危険性も大きくなるでしょう。その被害の程度によっては一生を掛けて償わなければならなくなるかもしれません。また自分自身の命に危険が及ぶこともあるでしょう。そのようなことになる確率は他の職種よりもはるかに高いと思います。なにしろ仕事をしている間は絶えずそのリスクを背負っているのですから。
　

　運転中に眠くなったからといってのんびりと休んでいる時間はないでしょう。相手との約束の時間を守ることも求められます。予想外の渋滞にはまり焦ることも多そうです。気楽とはいえ、時間との戦いにプレッシャーを感じることも少なくないように思います。
　

　長距離トラックの運転手は気楽なうえに全国のいろんなところに行けて羨ましいですが、実際には大変な仕事なんだろうなぁと思います。私には出来そうもありません。今はネットで世界各地のものが手に入る時代ですが、それを支えているのは物流の仕事をしている人達です。その中でも毎日のように事故というリスクと向き合いながら運んでくれているトラックの運転手に感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。