昭和の日

　明日で平成が終わり、明後日からついに令和時代に入ります。そして今日が昭和の日ということで何だか時代の変遷を思わせる流れを感じます。昭和は遠くなりにけり、ですね。
　

天皇誕生日

　4月29日は昭和の日ですが、以前はみどりの日と呼ばれていたことを忘れてしまっている人も多いのではないでしょうか。今は5月4日がみどりの日なので記憶がすり替わっているのかもしれません。少なくとも私にとって4月29日のみどりの日はあまり馴染まないうちに昭和の日になった感じがします。
　

　何故馴染まなかったのかと考えると、私のような昭和生まれの人間には天皇誕生日の印象が強いからではないかと思います。若い人たちは知らない人も多いかもしれませんが、もともとは4月29日が昭和天皇の誕生日であるから祝日になっているのです。平成になってみどりの日と改称されても天皇誕生日の印象がとても強かったことを覚えています。いまでも4月29日と聞くと天皇誕生日だと思ってしまうくらいです。現在ハッピーマンデーとして制定されている祝日でも、成人の日が1月15日、敬老の日が9月15日、体育の日は10月10日のイメージが今でも残っているのと同じような感じです。
　

　昭和の日と同様に平成天皇の誕生日である12月23日は平成の日として祝日になるのでしょうか。どうもそうはならないようです。今年も含めてしばらくは平日のようです。実際に今年のカレンダーでは祝日になっていません。過去にもこのようなことがあり、明治天皇の誕生日は11月3日で文化の日となりましたが、大正天皇の誕生日である8月31日は現在は祝日になっていません。ただ文化の日は明治天皇が崩御されてすぐに祝日になったのではありません。祝日として制定されたのは崩御後15年経てからですので、12月23日もいずれは祝日になる可能性はあります。そう考えると昭和天皇の崩御後すぐに4月29日が祝日になったことの方が異例と言えます。それだけ昭和時代は日本にとって忘れてはいけない時代だという思いが強いのかもしれません。
　

　令和天皇になられる皇太子徳仁親王の誕生日は2月23日です。令和は5月1日からなので今年は天皇誕生日がない年となります。その分ゴールデンウイークが10連休になったのかもしれません。