幸せへの道標

　相手の幸せは自分の幸せ。自分が幸せになりたいなら、まずは相手を幸せにすることを考えよう。付き合い始めた頃のように…。でも今はそれが自然に出来ません。何故なのでしょうか。愛情がなくなったから？。どうしたら相手を幸せに出来るのか、ウェルカムドールたちは考えます。
　

幸せな関係

　「結婚する前の恋人関係だった頃は相手を喜ばせようといろいろやっていたと思うけど、それは自然に出来ていたんじゃないの？。」
　「普通はそうだね。」
　「面倒臭いとはあまり思わないんじゃないかな。」
　「誕生日やクリスマスには必ずプレゼントしたんだろうな。」
　「素敵なお店を予約したりして。」
　「いろいろ考えることが楽しかったと思う。」
　「結婚して何年も経つとどうして面倒臭くなるんだろう。」
　「〝釣った魚に餌をやる馬鹿はいない〟なんて言う人もいるけど、自分のものになったらもうそれで良いんじゃない？。」
　「それはちょっとひどいな。相手は自分が好きで一緒になった人なのに。」
　「そこまでの人は少数派だと思うよ。実際には何かしてあげた方が良いんだろうとは思っているけど、何となく面倒臭いからっていうだけの人が多いんじゃないかな。」
　「恐らくどの夫婦も特別な理由は無くて時間の経過とともに〝何となく〟やらなくなるんだと思う。」
　「決して相手を嫌いになったわけではないんだろうね。」
　「何年も一緒にいるから〝今更〟って感じかな。」
　「自分がすることを考えると何となく面倒臭いって気持ちが先行するだろうけど、やってもらえればうれしいはずだよ。」
　「何年経ってもそうかもね。」
　「人間はいつだって〝愛されたい〟って欲求があるから、自分のために特別に何かをしてもらえたらうれしいものだよ。」
　「夫婦として長年暮らしていると、今更そんなことしなくたって良いだろうって思うのかもしれないけど、長年経っているからこそそういうことが大事なんだと思う。」
　「そうだね。改めて相手の気持ちを確認することなんて無いだろうから。今でも自分のことを大事に思ってくれているってことが分かったらとてもうれしいだろうな。」
　「歳を取ると余計にそうかもね。」
　「面倒臭いって人なら記念日に何かをプレゼントするくらいでも良いんじゃないかな。」
　「まずは自分の気持ちを示すことが大事だね。」
　「日常的に相手の負担を減らすことが出来ると更に良いと思うな。」
　「家事を分担するとかだね。プレゼントはお金があれば出来るけど、家事をするには労力を要するからその分ハードルが高いな。」
　「でも人によってはプレゼントの方がうれしいっていうこともあると思うよ。」
　「その場合は〝高額な〟ってことでしょ。」