幸せへの道標

　相手に感謝の気持ちがあるなら伝えた方が良い。伝えないと分かってもらえない。伝えないから伝わらない、伝わらないから伝えてもらえない。だから相手の感謝の気持ちも分からない。それなのに勝手に自分は孤独だと思い込んでいるのではないでしょうか。自分の孤独感は自分が作り出しているのだと気付いてほしい、ウェルカムドールたちはそう思います。
　

幸せな関係

　「結婚して10何年も経っていたら今更相手に〝愛してる〟とは言いにくいだろうな。」
　「何か怪しいと思われるんじゃない？。お金を貸してほしいとか、浮気を隠しているとか。」
　「言われた方も気味悪いかも。」
　「でも言われればやっぱりうれしいと思うよ。以前はそう言い合っていたんだろうから。」
　「別に〝愛してる〟じゃなくて〝いつもありがとう〟でもいいんじゃない？。」
　「その方が言いやすいね。」
　「とにかく、相手に対して感謝の気持ちがあるのならたまには言った方が良いんだよ。」
　「毎日だとしつこいし効果が薄くなるんだろうな。」
　「それと言葉だけじゃなく態度でも表さないと。〝ありがとう〟ばかりで家事を何も手伝わなければ相手は騙されているのではないかと疑ってくるだろうから。」
　「〝いつもありがとう。今日は僕が夕食を作るからたまにはゆっくりして〟って出来れば良いね。」
　「それが出来れば苦労はしないよ。それに1回でもそれをやっちゃうとまた次を期待されるからやれないんじゃないかな。」
　「言うのは良いけどやるのは面倒ってこと？。それは本当の感謝の気持ちが無いってことじゃないの？。」
　「本当に相手のことを思っていたら出来ると思うけど。」
　「不定期でたまにやるから面倒に感じるんだよ。毎週土曜は自分がやるとかって決めちゃえばルーティンになるから面倒には感じにくくなると思うよ。」
　「むしろ週1回の楽しみになるかもね。」
　「夫婦仲を良くするにはお互いに何かしらの努力は必要だよ。自分が何も努力していないのに幸せになりたいと思っているのなら、それは相手に2人分の努力を求めていることになるんだ。そんな勝手な話はないよ。」
　「熟年離婚への道を進んでいるかもね。」
　「努力したくないなら幸せになることも諦めないと。」
　「でも自分が諦めると相手を道連れにしちゃうんだよ。結婚しておきながらそれは無責任だと思うな。」
　「逆に考えると、相手を幸せに出来れば自分も幸せになれるってことかもね。」
　「結婚していても独身でも幸せになろうとしたらそれなりの努力をするものでしょ。結婚していれば自分の努力の結果を一緒に喜べる人がいるんだから、その分やりがいを感じられるはず。」