幸せへの道標

　夫婦と言えども他人。他人と言えども家族。ただの他人とは違う特別な人、唯一無二の存在です。それだけ互いに大事な人なのだから信頼関係を築けるはず。それなのに相手を責めてしまうのは何故なのか、ウェルカムドールたちは考えます。
　

互いの幸せ

　「外では温厚で愛想の良い人と評判の人が家に帰ると暴君のように振る舞っていたというニュースを時々耳にするけど、何故なんだろう。」
　「二面性がある人なんだろうな。」
　「外でストレスを溜めていたんじゃないの？。自宅ではそれを発散していたってこと。」
　「そういう考え方はできるだろうね。でも何でもストレスを理由にするのは安易な気もするな。」
　「人によって様々な事情があるだろうから根本的な原因は分からないだろうね。」
　「それに二面性は誰にでもあるんじゃないかな。」
　「二面というよりも多面といった方が適切な気がする。」
　「そうだね。良い面・悪い面だけでなく、強い・弱い、明るい・暗い、とか。状況によっていろんな面が出てしまうな。」
　「意識して変えている時と勝手にそうなってしまう時とがあるね。」
　「自信がないことについては消極的になってしまうけど、自信があれば積極的になれるな。」
　「片方の面しか見ていない人にはそのイメージしか持てないものだよ。」
　「それで別の面を見たときに〝そんな人だとは思わなかった〟ってことになるんだな。」
　「本人にしてみたらどっちも自分なのにね。」
　「まあ、誰でも周りの人には良い人だって思われたい気持ちがあるから普段は良い面だけを意識的に見せているだろうね。」
　「外で良い人だからって家でも良い人だとは限らないってことか。」
　「むしろ家では気を使わない分、悪態をつきやすい状況と言えるね。」
　「特に外でストレスを溜めていたらイライラを家に持ち帰っちゃうからね。」
　「あまり外で良い人振らない方が良いのかも。無理はいけないね。」
　「本来は外でも家でも変わらないのが一番だと思うけど、どうしても家族に対しては外で見せない姿を見せるのが普通だから少しくらい変わるのは当たり前だろうな。」
　「でも外で接する人たちはどんなに親しくても結局は他人でしょ。礼儀は必要だけど家族とどちらが大切なのかは考えなくても分かると思うけど。」
　「家で悪態をつくのはおかしいってことだね。」
　「外で評判が悪くても家族には優しいっていう方が良いと思うな。」
　「特に夫婦は家族と言えども元は他人なんだから、それなりに配慮は必要だろうね。」
　「家で悪態をつく人は、家族には自分のわがままを通しても構わないんだ、という甘えがあるように感じるな。」