恋愛と幸せ

　特別に優しくした相手からの見返りを期待するのは仕方がないこと。特に恋愛においては自分の思い描いているような見返りがあるかないかは大問題です。ウェルカムドールたちは話を続けます。
　

恋愛と見返り

　「好意を抱いている相手に優しくするのは自分のことを愛してほしいからというのは明白だよね。それこそ自分の優しさに対しての見返りを求めているわけだね。」
　「特に好きでもないのに特定の異性に優しくしていたら誤解を招くね。」
　「その気になった相手には迷惑な話だね。」
　「恋愛においては期待通りの見返りが無いと失恋ってことになるな。」
　「見返りを期待しない恋愛なんて無さそうだけど。」
　「でも中には好きな人に優しく出来ればそれで良いって人もいるかもよ。」
　「優しく出来てそれで満足感を得られるならそれも見返りなんじゃないの？。」
　「何か行動をしたら何らかの見返りがあるというのはそういうことだね。」
　「結局本人にとって重要なのは期待したような見返りが得られるかどうかなんじゃないかな。」
　「わざわざ特別に優しくする目的はあるだろうね。その目的にかなう反応が得られればうれしいし、得られなければがっかりするだろうな。」
　「自分が優しくすることに見返りを求めていないという人はいるけど、そういう人でも結果的に喜んだりがっかりしたりするのかな。」
　「見返りを求めないというのは優しくした相手に感謝の気持ちが無くても良いということなんだろうね。そういう人は自分が優しくすること自体が目的なので、優しく出来ればそれで満足なんだと思う。だから優しくすること自体を相手に拒まれたら目的が達成されないからがっかりするんじゃないかな。」
　「親子関係にありそうだね。」
　「〝うざいんだよ、ほっといてくれ！〟って感じかな。」
　「恋愛では〝自分のことを愛してほしい〟という見返りを欲してしまうのが普通だね。望んだ見返りを得られるかどうかは恋愛が成就するか失恋するかっていうことだからとても重要。」
　「〝私がこんなに好きなんだからあなたも同じくらい好きになってほしい〟というのはかなり傲慢な思いだね。」
　「そう考えると恋心は愛情というよりも欲望に近いな。」
　「恋をして好きな人に優しくするというのは欲望を叶えるための手段とも言えそうだな。」
　「そうでもしないとなかなかカップルが誕生しないでしょ。悪いことではないよ。」
　「きっかけは欲望でも結果的に愛情に発展すれば良いんだよ。」
　「というか、恋愛というのがそういうものなんだと思うよ。」
　「恋だけでも愛だけでもなく両方あるから恋愛って言うんだね。」
　「ということは愛情に発展しなければ恋愛とは言えないってことだな。」