やりがいと幸せ

　やりがいは自分で見つけるもの。それは分かっていても見つけ方が分からない、そんな人は多そうです。簡単には見つけられそうもないためウェルカムドールたちは悩みます。
　

やりがいはどこ？

　「他の部署にやりたい仕事がある人は何とかしてその部署に移れると良いね。」
　「でもそう簡単にはいかないんじゃないかな。会社には会社の事情があるし、周りからは我がままと受け取られかねないよ。」
　「確かにそうだね。希望通りに移れたらかなりラッキーだね。」
　「でも実際に異動してその仕事をやってみたら思っていたほどやりがいを感じられないってこともありそうだな。」
　「客観的に見ているのと当事者としてやるのとでは感じ方が違うことは結構あるからね。」
　「事前に良くリサーチしておかないといけないね。〝思っていたのと違う〟なんて言ったらそれこそ我がまま社員のレッテルを貼られてしまうな。」
　「理想は与えられた職務の中にやりがいを見つけることだね。この仕事なら誰にも負けないスキルを身に付けるとか。」
　「理屈ではそうだけど、そんなに上手くはいかないのが現実だね。皆それで悩んでいるんだ。」
　「じゃあ転職か。」
　「転職して満足できる自信があるならすればいいけど、そこまで自信がある人は少ないんじゃないの。」
　「自分がやりがいを感じられる仕事が何か分かっていないことが多いだろうね。」
　「まずはどの仕事を本当にやりたいのか自分自身で明確にしないといけないね。」
　「〝人の役に立つ仕事〟と言っても抽象的過ぎて分からないよね。介護でなくても販売や建設や製造の仕事だって全部誰かの役に立っているんだから。それぞれの仕事で求められるスキルは違うから向き不向きがあるよ。それなのに〝人の役に立つ仕事なら何でもいい〟と言って安易に決めてしまうから後でやりがいを感じられなくなってしまうんだと思う。」
　「それに好きなことと得意なこととは違うからどっちを優先させるかも考えないといけないな。」
　「好きだからっていう理由だけで仕事を決めると結構大変かもね。仕事となると能力が問われるからそれなりに技量がないとつらいと思う。本人が周りの評価を気にしないのなら良いけど。仕事は好きだけでは続けられないって声はよく聞きな。」
　「それほど好きではないけど得意だからという仕事の方が良いかもね。周りの人から一目置かれる人材になれば仕事としてやりがいを感じやすいだろうな。」
　「自分の得意なことは何かを改めて考えてみたら良いんだね。」