幸せへの道

　結婚という形をとらなくても幸せになれる。ただ相手への気遣いを忘れてはいけない。ウェルカムドールたちは恋人たちが幸せになるためには何が大切なのかを話し合っています。
　

幸せの形３

　「恋人のどこを気に入ったのか尋ねると〝一緒にいて気を使わなくて良いところ〟って答える人がいるけど、本当に気を使わないのかな。」
　「恐らく気を使ってはいるんだろうけど、それがストレスになっていないんじゃないかな。」
　「全く気を使わないっていうのは、ある意味相手を尊重していないとも言える。相手の機嫌が悪いときにはちょっと危険だと思う。」
　「例えば仕事で嫌なことがあった日はいつもより気が立っていたり落ち込んだりしているよね。そんな時にはいつも気にならない相手の言動が何だかイラっとしたりすることはあるんじゃないかな。そういう相手の状態に気付かないで気を使わずに対応すると喧嘩になる恐れはあるよね。」
　「特に男はプライド高い人が多いから、ある程度気を使ってあげた方が上手くいくと思う。」
　「一人の人間として尊重していれば、自然と気を使うものだと思う。その気の使い方に無理がなければ気を使っている意識はないのかもね。」
　「一緒にいて気を使わないって言える女性は男性を上手くコントロール出来ているってことじゃないかな。」
　「逆に男が気を使わないって言うときは本当に気を使っていないかもね。」
　「そうだね、男って傲慢なところがあるから女性がどう思っているかまで考えてない人も多いよね。〝なんで家に帰ってまで気を使わなきゃいけないんだ〟って感じ。その分女性が余計に気を使っているのにそんなことお構いなし。」
　「だからって女性の方も同じように気を使わないでいたら〝俺は疲れているんだから少しは気を使え！〟って怒るんだろうな。」
　「男は〝俺様〟だから。」
　「まあ、中にはそういう男性もいるってことだね。全ての男性がそうではないよ。」
　「最近は逆のパターンもあるんじゃないの。女性の社会的地位が高くて男性が非正規社員だったりしたら男の方が気を使うと思うけど。」
　「昔は〝髪結いの亭主〟って言われるように奥さんに働かせて自分は遊びに興じる旦那さんがいたみたいだけど、今はそのつもりがなくても奥さんに養ってもらわざるを得ない旦那さんもいるようだね。昔の男みたいに堂々と遊び歩けるほど神経太くないから気を使うだろうね。」
　「でも女性も男性の立場を考えたら気を使うんじゃないかな。」
　「長い人生の途中では何が起きるか分からないからその都度お互いに相手のことを考えてあげることが大事だね。そういう気使いが2人の幸せに繋がるんだと思うよ。」