禁酒の日

　今日1月16日は禁酒の日です。1920年（大正9年）の今日、アメリカで禁酒法が実施されました。ちょうど100年前のことです。このことを受けて、日本でもこの日が禁酒の日に制定されました。
　

　当時のアメリカはキリスト教プロテスタントの清教徒（ピューリタン）の影響が強く、飲酒に対する強い批判がありました。その声を受けて一部の州から始まった禁酒が全土に広がり、禁酒法が実施されたのです。
　

　しかし、密造酒が蔓延し、それを飲むことによる健康被害が問題となりました。また、アル・カポネを始めとする密売に関わるギャングが出現するようにもなりました。そのため、禁酒法は1933年（昭和8年）12月5日に廃止となりました。
　

禁酒について

　人間は、それまでの生活習慣を変えることは難しいものです。特にタバコやアルコールなど依存性の高いものは止めたいと思っても簡単に止めることはできません。禁煙、禁酒を誓っても、長続きしないのは世の常です。人間なんて弱いものです。
　

　私も飲酒はしますが、もともとアルコールに弱いこともあって、それほど好きでもありません。ただ、何となく習慣になっているから飲んでいるという感じです。止めろと言われれば止められる自信はあります。今禁酒法が実施されても恐らく困ることは無いでしょう。だからといって、禁酒法の実施に安易に賛成することは無いと思います。健康のことを考えると飲酒しない方が良いとは思いますが、今まで合法だったことを違法にすることで、困る人は必ずいるのです。そういう人たちに対するケアが出来る体制の構築がまずは必要だと思います。
　

　本当に世の中を禁酒にしたいのならば、まだ飲酒していない人の飲酒を禁止することから始めると良いのではないでしょうか。飲まなくても平気な人に飲酒の習慣を付けなければ良いのです。例えば「お酒は20歳になってから」と決まっていますが、毎年それを1歳ずつ引き上げていけば、いずれは誰も飲酒の資格要件を満たせなくなります。今未成年の人にとっては特に困ることはないでしょう。お酒関係の仕事をしている人にとってはとても困ると思いますけど。