アンチエイジングの日

　今日11月14日はアンチエイジングの日です。「いい(11)とし(14)」の語呂合わせからです。2007年（平成19年）に特定非営利活動法人・アンチエイジングネットワークが制定しました。
　

アンチエイジングの功罪

　今やアンチエイジングはブームを越えて常識になりつつあります。同年代の中で誰よりも若く見られることがステイタスの1つとなっています。若く見られるためには労を惜しまない人も多いようです。
　

　アンチエイジングとは「抗老化」ということです。歳を取ることは全ての人が避けられない運命です。しかし、老化を遅らせることは努力することで可能になります。そのため、いろいろな健康法や美容法を試したりする人は多いでしょう。効果を感じられるものがあれば継続して行っているのではないでしょうか。
　

　ただ、最近は健康でいることよりも若く見られることの方が優先されているように感じます。若く見られるためには少々健康を害しても構わないという考えの人もいるようです。食事制限などはその例だと思います。痩せるためには極端なダイエットも厭わないという話も耳にします。
　

　例えば炭水化物ダイエット。炭水化物を一切口にしなければ、痩せるのは間違いないでしょう。その是非は私には分かりませんが、これは極端だと思います。短期間で目に見える効果がある方法は、目に見えないところに負担が生じているとも考えられます。それはすぐには分からないものです。数年後、数十年後に何らかの病気の原因となるかもしれません。
　

　アンチエイジングで優先されるべきは「健康であること」ではないでしょうか。身体が健康であれば、肌の艶も良く、元気でいられるものです。特別な美容法を施さなくても実年齢よりも若く見えると思います。それが真の美しさだと感じます。
　

　若く見られるために努力を惜しまないことに異を唱えるつもりはありません。私にも若く見られたいという思いはありますし、そのためにやっていることもあります。ただ、見た目の若さばかりを優先して追求することには一種の哀れさを感じてしまいます。
　

　どんなにアンチエイジングに努力しても病気になる時はなるものです。それが生き物の宿命です。自分の年齢を素直に受け入れることも生きていくうえでは大事なことだと思います。