そっくり人形ヒロのひとりごと 190609 ~聞いてもらいたいわけじゃないけど…~

不良品発言

 先日あるお笑いタレントが、無差別殺人を犯した犯人は人間の不良品でありそういう不良品はどうしても一定数生まれてくるものだ、という趣旨の発言をしたらしい。それを収録であるにも関わらずカットせずに放映したことでタレント本人だけでなくテレビ局の倫理観も問われているようである。
 

 そのタレントは元々毒舌で自分の思ったことを正直に口にすることで有名。番組もそれを売りにしているから敢えてカットをしなかった。そういう番組なのだから視聴者から苦情がある程度出ることは承知の上だったと思う。それが、優生思想に繋がる考えだということで想定以上に非難を浴びたようで、謝罪のためテレビ局は記者会見まで行っている。
 

 詳しいことは分からないからその件自体にはあまり触れようとは思わないが、最近は何でもかんでもやたらと非難する人が増えているような気がする。非難する人は恐らく自分が正義であると思っているのだろう。確かに、ある発言を耳にして傷付く人はどこかにいるのだろうけど、誰も傷付かないように、そして全ての人が納得するように発言するのは至難の業である。発言の内容が気に入らないからと言って発言者の趣旨を正しく理解しようとせずに自分本位に悪い方に極解して相手を責めるという傾向があるように感じる。しかしそれは正義とは違うのではないか。今回の件も私の耳に入る情報からは無理に優生思想に繋げている感じで、批判している人の考え方に偏りがあるのではないかと思ってしまう。
 

自分は不良品である

 今回の不良品発言で思ったことがある。私自身は子供の頃から〝何か周りの人達のようには生きられない、ちょっと変なのかもしれない〟という思いがあった。そういう意味では不良品のようなものだ。誰にも言えないような恥ずべき行為をしたい欲求もあり、時にはそれを抑えられないこともあった(詳しいことは言えません…)。ただ周りから見たらごく普通の少年だったと思う。少しというかかなり消極的な性格だということ以外は。同じような思いは誰にでもあるもかもしれない。でも他の人のことは分からないから自分は他の人と比べて欠落している部分と過剰な部分があるのだと感じていた。
 

 そんな不良品の私でも勉強や運動は人並みに出来た。皆の前で発言しなければいけない時以外はそれほど困ることは無かった(授業中に全く発言しないので先生から何度も注意を受けた)。しかし社会に出てから困ることが出てきた。職場に馴染めない、人間関係が上手く築けない、それらはどこで働いても同じ。恐らく周りからは大きな問題は無くそれなりに上手くやっているように見えたと思うが、私自身では何気ない職場環境がとても気疲れするものだった。同じ所で長く働き続けることは私にとって意味が見い出せなく辛いことだった。
 

 結局いつまでたっても大人になり切れない自分はやはり不良品だと思う。それがごく当たり前に普通の生活が出来ているのは妻のお陰である。それは間違いない。妻になってくれた女性のサポートが無ければ私は今頃どうなっていたのだろうか。自分で思うだけでなく周りからも不良品と呼ばれていたのかもしれない。
 

 前述のお笑いタレントの発言には、不良品が生まれてくるのは仕方がないことなのでそれを社会がカバーをしないといけないという趣旨の内容もあったと聞いている。本当に言いたかったことはここなのではないか。不良品と指摘された犯罪者ももっと社会のサポートがあれば犯罪を犯さずに済んだのではないかということ。不良品を生み出さない社会が大事だということ。
 

 私のように自分で自分を不良品だと思っている人は案外多いのかもしれない。皆それぞれ生まれ持った個体差が要因のはずで自分の意志で好んで不良品になったわけではないだろう。引きこもっているから不良品なのではない。引きこもらざるを得ない事情があったわけで、多くは今の社会のシステムに自分の個体を適合させることが困難だったのだと思う。生まれつき不良品の人はいない。不良品と言われてしまうようになるかどうかはその時代の社会との関連性で決まると思う。個人の力ではどうしようもないことは間違いなくある。自己責任だと批判して片付けられることだとは思えない。生まれつきの特性で社会に適合しやすい人がいれば、しにくい人もいることは否定できない。時代により社会のシステムは変わるが、いつの時代でも社会に適合しにくい人はどうしても存在するのである。言い換えれば不良品と呼ばれてしまうような人間を作り出しているのは社会の側なのだ。全ての人が生まれ持った個体差を活かしながら社会の一員として有意義に生きていける社会が作れれば不良品と呼ばれる人はいなくなるのだと思う。

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