アンガーマネジメントの日

　今日6月6日はアンガーマネジメントの日です。なぜ今日かというと、怒りの感情のピークが6秒と言われていることと、怒りの表現である〝ムカムカ＝ム(6)カム(6)カ〟の語呂合わせからです。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が制定したものです。
　

怒りのコントロール

　アンガーマネジメントという言葉は最近よく耳にするようになりました。それだけ社会的に必要とされているスキルと言えます。人間ですから怒りの感情が湧くのは仕方がありませんが、それをそのまま表現してしまうと人間関係に支障を来します。場合によっては相手を深く傷付けてしまい取り返しのつかないことになりかねません。特に職場でのパワハラが問題視される昨今、怒りの感情を上手にコントロールできるようになることが望まれているのです。
　

　怒りの感情をコントロールするというのは非常に難しいものです。特に自分の子供に対しては気が付くと怒鳴っていたなんてことが良くありました（今は皆中学生以上になったのでそのようなことは殆どありません）。親として子供の教育上怒ることは必要だと思っていますが、怒りの感情に任せて怒鳴りつける状態では教育とは言えないでしょう。
　

　気を付けないといけないのは決して怒りを表現してはいけないということではないことです。場合によっては怒りを相手に伝えることも必要です。ただその伝え方を上手にしましょうということです。全ての怒りを抑えることを目標にしてしまうと自分の主張を控えて我慢ばかりを強いられることになりかねません。大事なのは怒って相手をへこますことではなく、怒りの原因となることを相手に改善してもらうことです。〝もたもたするな！さっさとやれ！〟と感情のままぶつけるのではなく、〝もう少し早くやってもらえると助かります〟とメッセージとして伝えれば相手も受け入れやすいでしょう。
　

　ただ、そのような伝え方では分かってくれない人がいることも現実です（子供は特にそうです）。理屈だけでは全てが解決しないのは世の常です。しかしそもそも相手を自分の思い通りにしようと思うこと自体が間違っているのです。人にはそれぞれの思いがありますから自分の思いを伝えても相手がそれを受け入れようと思えなければ仕方がないのです。受け入れてもらえないと思うと更に怒りが湧きますが自分が諦めるしかありません。人生は思い通りにならないことがたくさんあります。そのことを受け入れることもアンガーマネジメントなのです。
　

　怒りの感情を持つことは悪いことではありません。怒りは社会を動かすムーブメントにもなります。怒りがあったからこそ社会が発展してきたと言っても良いと思います。ただその表現の仕方や納め方が大事なのです。無駄な争い事を無くし社会が良い方向に進むためにはアンガーマネジメントは重要だと思います。私はまだ身に付けられませんが…。