そっくり人形作りの公式

　いよいよ10連休も今日で終わりです。あっという間だったのか、長かったのか、人によって感じ方は違うと思います。また、明日から仕事だと思うと憂鬱になる人もいればやる気が湧く人もいるでしょう。全てのことにおいて感じ方は人それぞれです。そっくり人形が似ているか似ていないか、ということも…。
　

多数派の有利性

　全ての人が同じ思いになることはあり得ないと思います。休みが欲しいと思う人がいれば休みなんていらないという人もいるはずです。何を優先するかで判断は変わるものです。身体を休めることを優先したければ仕事を休みたいと思うでしょうし、収入を増やすことを優先する人は休みたくないでしょう。休みたいという人でも10連休で良かったという人もいれば5連休を2回に分けた方が良かったという人もいると思います。同じ思いだと思っていても細かいところでは違いがあったりします。
　

　このようなことは多くの製品にも言えることです。自分では使いづらい掃除機だと思っても多くの人が使いやすいと思えばその掃除機は使いやすいとの評価になります。いくらメーカーに改良を求めても少数派である自分の意見は聞き入れてもらえないでしょう。そして世の中には自分にとって使いづらい掃除機が増えていくことになります。このようにほとんどの場合は多数派から外れた人が我慢を強いられるものです。でも多数派に属する人たちにはその辛さを理解することは難しいのです。右利きの人が左利きの人の不便さを理解できないように。
　

　そっくり人形も似ているか似ていないかで評価が分かれることがあります。また、似ていると思う中でもすごく似ているというのとまあまあ似ているという違いもあります。しかしそれぞれ違いがあっても全体を見たときにはある程度同じような傾向にまとまっているものです。同じ人形を見て全く似ていないととても似ているの両者に二極化することはないでしょう。そして多くの人が似ていると思えばその人形は似ているということになります。多数派が属する評価が正当とみなされるのです。

　しかし、です。そっくり人形の場合は殆どの人が似ていると思っても本人が似ていないと思えばその評価が正当となるのです。多数派ではなく本人の感じ方が最優先されるもの、それがそっくり人形です。ですから似ていないと思えば堂々とそれを主張していただいて構いません。本人の満足度がもっとも大事なのですから。