送別会

　3月は別れの季節。異動や退職で職場に別れを告げる人のいる会社では今日が送別会というところも多いことでしょう。私が以前勤めていた職場も毎年異動がありました。そのため送別会は年度末の恒例行事でした。
　

異動の是非

　私は異動の無い役職だったためずっと金沢で家族と共に暮らせましたが、異動のある職員は大変そうでした。3年に1回ほどの頻度で異動があります。勤務地は全国です。希望したところに行けるとは限らないため自分の故郷から遠く離れたところに赴任することも珍しくありません。そうなると正月等の里帰りは大変です。3年ごとの引っ越しにもかなりの労力を費やすことでしょう。
　

　異動も若い時には楽しみかもしれません。全国各地の空気を感じることが出来ます。しかしある程度の年齢になると負担の方が上回ると思います。結婚に不利になることもあるでしょうし、結婚してからもマイホームを建てることや子育てに影響があることは間違いありません。結婚相手も仕事をしているとなると異動の度に転職をしなければなりませんし、子供も転校です。それを避けるために本人のみが単身赴任ということもあります。
　

　私が家族を持って感じたのは、家族一緒に暮らすことがとても大事なことだということです。一緒に暮らしているからこそ通じ合えるものがある気がします。離れて暮らしていても家族には変わりはありません。しかし、毎日の何気ないやり取りが家族としての絆を強めているのではないでしょうか。特に子供が小さいときに親が一緒にいることの意味は大きいと思います。そして親にとっても子供が成長していく過程を共に過ごせたという経験は一生の宝になります。
　

　たった一度の人生で大切な家族を持てたのなら、それを引き裂くことがないような配慮が会社には必要だと思います。会社の都合で個人の幸せを妨げることはあってはなりません。異動は本人とその家族の同意を得られなければするべきではないのです。家族の幸せがあってこそ良い仕事が出来るのだと思います。
　

おまけ

　送別の記念品としてそっくり人形をプレゼントするとすごく喜ばれますよ。似顔絵でも良いかも。