幸せへの道標

　知り合いの愚痴やメディアのネガティブな情報を鵜呑みにしないこと。人間はちょっとでも不満があるとつい口にしたくなるもの。その反面良いことに対しては当たり前だと感じるため気付きにくい傾向があるようです。結婚においても同様だとウェルカムドールたちは思います。
　

それぞれの幸せ

　「愚痴ばかり言っているからと言ってその人が不幸なのかというとそうとは限らないよ。」
　「自宅では子供に囲まれて結構楽しそうだったりするよね。」
　「普段の幸せな生活が当たり前だからこそちょっとした不満が気になって愚痴になるだけかもしれないね。」
　「結婚に対する愚痴だけを信じていると結婚に対して偏った見方をしちゃうから気を付けた方が良いな。」
　「特に日本人は自分のパートナーを褒める傾向がないから良い面が見えにくいんだよ。」
　「そうそう、愚妻だとかダメ亭主とかの言葉が目立って誉め言葉はあまり聞かないね。」
　「それって日本人特有の謙虚さから来ているんだろうね。自分を含めた身内を褒めることを美徳としない風習があるんだよ。」
　「我が子を褒めると〝親バカ〟と言われるし、自分のことを〝ビッグ〟とか言うと一斉に叩かれるからね。」
　「そう言って叩かれた芸能人がいたね。それ以降あまり見かけなくなったな。」
　「金メダルを取るほどすごいことをしても自分はそんなに立派じゃないって言った方が受け入れてもらえやすいね。」
　「だから素敵な人と結婚して幸せですっていうのを前面に押し出しちゃうと反感を買いやすい。表面上は祝福してくれるけど、人間は他人の成功や幸せを妬む傾向があるから。皆それが分かっているから敢えて幸せな部分は表現しないんじゃないかな。」
　「たとえ愚痴を言っていても結婚生活を続けているっていうことはそれなりに幸せを築けているんだろうね。本当に嫌なら別れていると思うよ。」
　「それに本当に嫌で離婚した人でも再婚して上手くいく人も多いんだから結婚自体が悪いということではないんだよ。」
　「結婚相手が悪かったということだね。」
　「その人にとってはそういうことだね。でもその結婚相手だけに問題があったのかというとそうとも言えないよ。その結婚相手だって別の人と再婚して上手くいくこともあるわけでしょ。結局は2人の相性が合わなかっただけだと思う。」
　「相性は大事なんだね。」
　「でも相性が合う人なんてそんなにいないんじゃないかな。そういう人と巡り合えれば良いけどそう簡単に見つかるとは思えないよ。」
　「そうかな。共に初婚で上手くいっている夫婦はとても多いんだからそんなに難しいことではないと思うよ。」