そっくり人形作りの公式

　昨日は結果が大事だとお伝えしました。しかし私は結果よりもプロセス、つまり結果が出るまでにどのような過程を経たのか、という方が本来は大事だと思っています。ただ、世間から評価されるのは結果であり、結果が良ければそのプロセスにも光が当たります。だからこそ結果が大事だと考えます。
　

 結果よりも大事なこと

　結果が良くても悪くてもその結果を出すまでにどれだけ努力したのか、それは本人にしか分かりません。いくら近くでその人を見ていようと本人の本当の辛さや苦しみを感じることは出来ないのですから。また、結果が同じ人同士でも乗り越えてきた壁の高さはそれぞれ違います。金メダルの人の方が銀メダルの人よりも高い壁を乗り越えたとも言えません。もともと持っている能力が皆違うのです。結果だけでは努力の度合いは計れません。
　

　自分がどれだけ頑張ってきたかは周りには分からないため良い結果を出すことが重要になります。そうなると勝つためにルールを無視する人が出てきます。ドーピングは結果偏重主義の弊害です。良い結果を出すことが大事だと言っても正しいプロセスを経ることが前提なのであって、どのようなプロセスを経ようと構わないということではありません。
　

　商売の世界でも儲かりさえすれば少々汚いことをしても良いだろうという人がいるようです。儲けることは悪いことではありませんし、むしろ商売の世界では勝者とも言えます。実際にどのようなプロセスでそれだけの利益が出せるのかは一般の人に知られることはあまりありませんので儲けている人がどのようなことをしているのかは分かりません。様々な人がいろいろな手段で儲けることを画策しています。聞こえの良い宣伝文句で実態とは正反対のイメージを演出しているところも少なくないように感じます。
　

　利益偏重の考え方が過ぎると人を欺くことに鈍感になります。商売をしている人も消費者の一人であることを忘れてはいけません。プロセスは他人に知られない分自分に甘くなりがちです。良い結果を出すことばかりに気を取られるとプロセスが歪む恐れがあります。自分自身で気を付けていないと間違った方向に進み落とし穴に落ちてしまうでしょう。人間とは弱いものです。私は聖人君子ではありませんし…。
　

いよいよ大晦日

　ついに今年も今日で終わり。平成最後の大晦日です。家族全員健康で過ごせたことに感謝です。今年は1年過ぎるのが特に速く感じました。来年はもっと速いのかな…。そう思うと少し寂しいですね。
　

　金沢は雪模様、といっても今は止んでいます。積雪も僅かで一安心、このまま穏やかな年越しを迎えたいものです。
　

　今年はいろいろとお世話になりました。良いお年をお迎えください。