テイクレストのドールのこと、お話しします。
知っていても特に役立つことはないかもしれませんが、テイクレストで制作しているドールのことをお話しします。お時間のある方は暇つぶしにどうぞ。
本人にそっくりに作るドールです。 本人の写真を基にそっくりになるように、独自の制作方法ですべてを手作りしています。
原型を粘土で作りそれを採型、その型を使って布と軟質発泡ウレタンで成型します。ポーズが自由に変えられるように身体の中にはワイヤーを入れます。更に髪の毛や衣装もフェルトや布を使って作ります。手間が掛かるので一体作るのに時間を要します。
大量生産はできませんので、お客様をお待たせしてしまいますが、一つ一つ丁寧に作っています。
テイクレストのドールは他とは違うオリジナルの仕上がりです。
通常「そっくり人形」といわれるものは、フィギュアタイプの硬い樹脂や乾燥した粘土製のものが主流。腕の良い職人さんの作ったものだと本当にそっくりで感心します。他にはぬいぐるみタイプのものもあり、やわらかくて温かみがあるのが良いですね。ただ、そっくり度ではフィギュアタイプにはかなわないようです。どちらも一長一短あり、好みは分かれるでしょう。
そこで、両者の長所を兼ね備えたそっくり人形はできないかと思い、試行錯誤を繰り返し何度も失敗した末に今のドールになりました。そっくり度が高くて温かみがあり、更にいろいろなポーズをとれるというユニークさ、それがテイクレストのオリジナルドールです。
なぜ「本人にそっくりな人形」を作るのか。 人形には「人間に訴えかけてくる何らかの力」があるように感じます。そしてその人形が自分や自分の愛する人にそっくりだったら更にパワーは増すでしょう。
悲しいとき、悩んでいるときなどにじっとその人形を見つめてみてください。きっと癒しの言葉や解決へ導いてくれるアドバイスをくれるでしょう。それは弱っている自分の心の奥に隠れてしまった強い気持ちを、真の自分や愛する人が人形を通じて引き出してくれているのだと思います。
ちょっと話が逸れますが… 東日本大震災のボランティアに行った時に、津波に襲われた家屋の廃材の片付けをしました。次々と運ばれていく泥だらけの家財の中からその家の家族と思われる写真が出てきました。
汚れていましたが「思い出の品だろうからこれだけは捨てずにとっておこう」と誰かが言うと、その場の全員が当然のように同意しました。その家の主が今どこでどうしているのか、我々は知らされていませんでしたが、「もしも戻ってきたら心の拠り所になるように」との共通の無言の思いがあったのです。
この出来事が今日までずっと心に残っています。家族の写真がそうであるように、家族に似せて作られた人形も同じような力があると思います。
お二人にそっくりなウェルカムドールを
人生で最高にハッピーな日のお役に立ちたい、テイクレストのウェルカムドールはそう思っています。
主役のお2人の代わりに受付でゲストの皆様を丁寧にお出迎えします。その愛らしさに皆さまも微笑まれることと思います。
またお色直しで中座する時にも代役として会場の場を和ませ、しっかりと責任を果たします。
ドールの健気な働きぶりにきっと満足されることでしょう。
ウェルカムドールは結婚式後もずっと2人の部屋に飾ってください。
結婚を控えた幸せいっぱいのお2人にこのようなことを言うのは少々気が引けますが・・・
結婚生活が長く続くと相手に対する思いやりの心がどこかに隠れてしまいがちです。そうなると相手の気持ちを考えずに自分の我を押し通したり、思い通りにいかないと相手のせいにして心無い言葉を吐いてしまうことがあるかもしれません。結婚式での永遠の愛の誓いは輝きを失い部屋の隅に置き去りにされています。
そんな2人のことをウェルカムドールはいつも見ています。そしてきっとあなたに語り掛けてくれるはずです。聞こえてくる言葉はあなたの心の隅っこに隠れてしまった本心と同じなのでは?。その声に素直に従えばまたいつの間にか2人の愛は輝きを取り戻すでしょう。
テイクレストのウェルカムドールはお2人がいつまでも幸せでいられるように静かに応援しています。
結婚した時の相手への思いを
いつまでも忘れずに
幸せな家庭を築いてほしい
それがテイクレストの願いです。