結婚相手の性格

　父親との関係性が男性の理想の家庭像に影響していることが分かりました。ウェルカムドールたちはもう少しこの話を続けてみます。
　

父親が好き？

　「男性にとって良くも悪くも父親は意識せざるを得ない存在。父親をどのように感じているかで男性の人生観が変わると言ってもいいんじゃないかな。」
　「時代によって父親の存在感は違うと思う。昭和の時代は怖い父親が多かった。一家の大黒柱で稼ぎ頭だから自分勝手な振る舞いをしても誰も逆らえない雰囲気があったんだ。でもその子供たちが親となっている今は夫婦共働きが当たり前で父親の存在感は薄れているんじゃないかな。友達感覚の父親も増えているらしいし。昔のような威厳はなくなっているよね。」
　「単純に年収が少ないからということだけではなく、怖い父親の下で育った人たちがその弊害を身をもって体験したことで、優しい父親像を理想としているってこともあると思う。」
　「仕事と遊びに明け暮れて家庭を顧みない父親を見ているから、自分は家庭を大事にしようと思って夫婦や子供との時間を意識的に作っている人も増えていると思うよ。」
　「そういう優しい父親を見て育った今の若い男性たちはどうなんだろう。」
　「優しい父親を好きだって人は多いと思う。そういう男性は同じように優しい夫や父親になろうと思うんじゃないかな。」
　「中には母親に逆らえない父親を頼りなく感じている人もいるかも。その場合は強い父親像を目指すのかもしれないね。」
　「頼りがいのある父親なら良いけど、単に力で支配しようとするのは良くないね。それに仕事で出世してお金をたくさん稼ぎたいというのだと家庭を顧みなくなるかもね。」
　「父親の姿を受容できた人は同じような父親に、受容できなかった人は違った父親になろうとするってことかな。」
　「意識はそうなる傾向があるだろうね。でも支配的な父親に育てられると劣等感を抱きやすいから、ちょっとしたことで落ち込んだり怒りやすくなる。そうなると優しい父親になろうと思っても、ついイラっとして子供を怒鳴ったりしてしまうかも。」
　「育てられ方で身に付いた後天的な性格も父親としての態度に影響してくるってことだね。」
　「自分の彼氏が父親のことを好きなら、その父親がどのような人なのかで結婚後の彼氏の姿も想像がつくね。でも嫌いならばどうなるかは分からないってことかな。反面教師として気を付けられる人なら良いけど、嫌われている父親のＤＮＡを受け継いでいるから同じようになる可能性も否定できないね。」