幸せへの道標

　外で抱えたストレスを解消できる家庭、それが理想です。そのような家庭とは決して傍若無人に振る舞える場所ではありません。自分本位に振る舞えばおのずと反感を買います。反感のある場に安らぎは存在しません。家庭を安らぎの場とするにはどうしたら良いのか、ウェルカムドールたちは考えます。
　

幸せな関係

　「日頃の自分の態度を見直すってことは、家族に対してもっと気を使えってことでしょ。結構疲れそうだけど。」
　「仕事から帰ってきたら出来るだけ気を使いたくないって気持ちは分かるな。面倒臭いことは出来るだけしたくないよ。」
　「だからと言って家族に対して偉そうな態度を取ることは正当化されないよ。」
　「でもそれだけ大変な思いをして働いているんだってことは理解してほしい。」
　「家族だって楽な思いばかりしているわけじゃないでしょ。それぞれ大変なことはあるはず。」
　「最近は共働きが当たり前なんだから、自分だけが大変な思いをしているって思うのはおかしいと思う。」
　「そもそも自分勝手に振る舞っていて気持ちは落ち着くのかな？。結果的に気持ちが穏やかになるなら仕方ないかなとも思うけど。」
　「家族が喜んで対応してくれるのなら居心地は良いだろうけど、そんな家庭はそうそうないんじゃないかな。」
　「自分に対する家族の態度でイライラすることもあると思うよ。」
　「自分の思った通りにしてくれないって腹を立てることはありそうだね。」
　「それじゃ結局ストレス解消どころかストレスを増やしていることになるな。」
　「だから家に居たくない、独身に戻りたいって思うのかも。」
　「そうなるとどこでストレスを解消すれば良いんだろう。」
　「休日に家族と離れて好きなことをするとか？。」
　「結局一人が良いってこと？。何かさみしいね。」
　「結婚したばかりの時は2人でいるだけで安らげたはずなのに。どうしてそうなるのかな。」
　「2人でいるのが当たり前になると、だんだんと相手を大事に思わなくなるんじゃないの。」
　「大事な人だと頭では分かっていても、毎日接しているといちいち気を使うのが面倒臭くなるのかも。」
　「物と変わらないね。手に入れる前は欲しくてしょうがなくて、手に入れたばかりの頃はとても大切に扱うけど、時間が経つと飽きてきて扱いが雑になる、みたいな。」
　「人間は物と違ってお互いに気持ちがあるからいくら時が経っていても雑に扱われたら面白くないし、その不満を相手に返したくなるものだよね。お互いにそうなるから相手の態度が気に入らなくなっちゃうんだと思う。」
　「大事な人はいつまでも大事に、ってことだね。」